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スタッフブログ 2017年07月24日
こんにちは、看護師の桜井です。
ホームページが新しくなってアメブロをあまり活用しなくなってしまったので、以前掲載したもので再度お知らせしていきたいものを再投稿します。
以前、木村さんと柏村さんと熟成肉を食べに行っておいしかったぁ、というお話のブログでしたが、
最近「肉食」という言葉が巷で流行っているようです。
犬と猫はもともと肉食だから肉だけを食べさせた方がいいとか・・・。
肉食動物というのはお肉を食べないと生きていくために必要な栄養が摂れない動物が肉食動物です。
お肉を食べるから肉食とか、肉食だからお肉しか食べないという意味ではありません。
猫ちゃんは現に肉食動物ですが、キャットフードには炭水化物も含まれます。
犬も猫も狩りをしていた時は動物の肉の部分だけでなく、血や骨、獲物(草食動物)が食べた胃袋の中の草や穀物も全部食べていました。
そうすることでタンパク質や脂肪以外のミネラルや糖質も補っていたのです。
お肉ばかり食べていると健康被害が出ることもあります。
ネットの情報に左右されないように、気を付けてください。
ここから、以前の記事の抜粋です。
犬猫の栄養のお話
~タンパク質編~
タンパク質は、動物の体の約20パーセントを占める重要な構成成分です。
およそ20種類のアミノ酸が結合してできた化合物がタンパク質です。
ご存知の通り、供給源としてはお肉、魚肉、大豆などがありますが、ペットフードではコーングルテンミールなどもタンパク源としてよく使われます。
タンパク質の働き
アミノ酸の組み合わせによって、皮膚、筋肉、ホルモン、抗体などのタンパク質が作り出されます。
また、エネルギー源としても使われます。
タンパク質の欠乏
成長不良、体重減少、貧血、毛がパサつく、筋肉の衰えなどが起こります。
タンパク質の過剰
腎機能障害、尿路結石症、食物有害反応などを引き起こすこともあります。
このように、タンパク質の量には十分な注意が必要です。
例えば、ササミは一見ヘルシーでおやつとしては最適なように思えても、高齢のワンちゃんや猫ちゃんの腎臓には負担になることもあります。
大量に与えない、ササミのゆで汁だけを風味として混ぜる、など工夫しましょう。
タンパク質の質
どんなにたくさんタンパク質を与えても、アミノ酸のバランスの悪いタンパク質では期待する働きができない場合があります。
成長期や妊娠・授乳期、がん患者、やけどや外傷を負っている動物は一日の要求量が多くなりますが、たくさん食べれないこともあるのでバランスが重要になります。
腎臓病の子たちはタンパク質の量を制限しないといけないので、その代わりに少なくても質の良いタンパク質を与えなければいけません。
また手作り食を与えている場合もアミノ酸バランスに注意しましょう。
必須アミノ酸
アミノ酸には、体内で必要量合成できないため食物によって摂取しなければならない必須アミノ酸があります。
犬では、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、バリン、ロイシン、メチオニン、スレオニン、リジン、トリプトファン、フェニルアラニンの10種類あります。
猫では、犬の10種にタウリンを加えて11種類の必須アミノ酸があります。
このタウリンというアミノ酸は動物の組織のみに存在するアミノ酸です。
猫は必ずタウリンを食べなければいけない、つまり・・・
猫は必ず動物を食べなければいけない肉食動物である、ということがこのことからも分かりますね!
ちなみに、猫ではタウリン欠乏と拡張型心筋症の関連がありますが、現在は質の良いキャットフードのおかげで激減しているそうです。
現在ではペットフードの質の向上で栄養が不足することはまれです。
総合栄養食(パッケージに記載されていることを確認してください)はお水とそれだけで生きていける設計になっています。
その子のライフステージに合った適切なフードを、適量与えることが健康への第一歩だと思います
またフードのお話は少しずつ書いていきたいと思います
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